大会長挨拶
この度、第28回日本透析アクセス医学会学術集会・総会を2024年10月5日(土)・6日(日)の2日間に渡り、京都市左京区岡崎のみやこめっせにて開催させていただくこととなり、大変光栄に存じます。
今回のテーマはシンプルに「つなぐ」といたしました。「つなぐ」というテーマにはもちろんバスキュラーアクセスの中心となる内シャントの動脈と静脈をつなぐという意味もありますが、その他にアクセス治療の技術と知識を国内にとどまらず世界とつなぐ、診療科や学会の枠にこだわらず技術や問題意識をつなぐ、職種を超えてアクセスの管理を共有する、世代を超えて技術を伝承する、そして医療の現場と企業の皆様、つまり医・薬・産をつなぐなど、多種多様な意味を込めました。
透析医療はもっともタスクシェアの進んだチーム医療の典型です。透析医療やアクセス医療ほど看護師や臨床工学士、検査技師などの皆さんと医師が共同して治療を行う現場は少ないのではないでしょうか。また同時に、この分野は薬剤や医療デバイスの発展によって大きく恩恵を受ける分野でもあります。そのような知識や情報を当学術集会を通じて議論し、広く知識を共有することによって患者さんにその利益を還元していくことこそが、この透析領域に関わる我々医療者や企業の皆様にとって共通する目標ではないかと考えております。
今回の学術集会では知識・技術の研鑽と伝承を中心に掲げ、活発な議論と技術習得の場を設けております。また、新規デバイスを多く展示していただく予定としておりますので、ぜひ手に取って明日からの治療に役立てることができないかお試しください。あらゆる職種、あらゆる経験年数の皆様に広くご参集いただき、知識と技術をつないでいく場になれば、この上ない喜びでございます。
2024年秋の京都で皆様とお会いして熱い議論を交わすことができれば幸いです。多数の演題応募、ご参加を切に願っております。何卒よろしくお願い申し上げます。
2023年11月
第28回日本透析アクセス医学会学術集会・総会
大会長 佐藤 暢
特定医療法人 桃仁会病院 院長