会長挨拶

 

 

第8回日本脳神経外科認知症学会学術総会
会長 加藤 庸子
藤田医科大学ばんたね病院 脳神経外科 教授

 


 第8回日本脳神経外科認知症学会学術総会を名古屋の地で開催させていただくことを大変光栄に存じます。理事長の堀智勝先生をはじめ多くの方々に多大なご尽力いただいたこと感謝申し上げます。

 認知症は、超高齢化社会において益々深刻な問題となり、国内においては、認知症を患う人の数は現在、約600万人に達しています。今後もその数は増加していくとされ、社会的・経済的な問題に直結します。
 本学会では脳神経外科領域での認知症研究を推進し、より効果的で適切な治療の開発や予防・介護につながる研究を進めることを目指して、脳神経外科医や医療従事者、患者様やその家族などが総力あげての意見交換ができるような時間と場所を提供したいと思います。

 本学会のテーマは、「認知症の診断・予防・治療の日常から最前線まで」をメインテーマとし、認知症に関するあらゆる分野の進歩を図り、相互の知識と交流を行うことを目的としております。多数の研究発表が予定されており、最新の研究成果を共有する貴重な機会となることを願っております。
 また、今年度は海外からの講演者を迎え、グローバルな視点から認知症研究の最前線をお話いただきます。日本だけでなく、世界各国で行われている認知症研究の成果を共有し、相互に学び合うことができることは、認知症研究の進展にとって非常に重要なことです。

 私たちは、認知症を患う方々の生活の質を向上させ、その家族や介護者の負担を軽減することを目指しています。そのためには、医療従事者の皆様はもちろんのこと、研究者や行政、地域の関係者など、認知症に関わるすべての方々が力を合わせて取り組むことが必要です。私たち学会もその一翼を担い、認知症研究の発展と普及に努めていきます。

 最後に、本学術総会の成功に向けて、多くの方々にご協力いただきましたことを心より感謝申し上げます。そして、多くの方々が本学術総会を通じて新たな知見を得られ、貴重な交流ができるよう、精一杯の準備をしてまいります。引き続き、皆さまのご支援とご協力をお願い申し上げます。ありがとうございました。


協賛

  • 村中医療器