大会長挨拶

 この度、第27回日本透析アクセス医学会学術集会・総会を令和5年11月18日(土)・19日(日)の2日間、静岡県富士市の富士ロゼシアターにて開催させていただく運びとなり大変光栄に存じております。

 今回のテーマは「共同で紡ぐ生涯アクセス」とさせていただきました。現代医療では、患者を中心とした“チーム医療”は標準的であり、昨今は“SDM(Shared Decision Making):医療者と患者は双方向的な話し合いを行うことにより最終的に治療方法を決定する方針”も標準化しつつあります。透析患者にとって、Vascular AccessやPeritoneal Accessは命綱であり、Accessの機能は透析療法の治療効果に大きく影響します。また、透析患者と透析導入患者の高齢化は明らかであり、効率重視の透析療法ではなく、ADLや患者背景を考慮した透析療法も必要です。すべての透析療法はAccessから始まり、Accessとともに歩みます。Access治療と管理を“チーム医療”で支え、“SDM”をもって方針を決めることが重要であると考えます。医師、看護師、臨床工学技士、臨床検査技師、放射線技師、管理栄養士、社会福祉士、医療事務、様々な職種が患者を中心に同じ立場に立って“共同”し、途絶することのないAccessを紡いでゆく、そのような思いを込めて今大会を開催させていただきます。

 富士市は富士山の南にあり、本大会が開催される11月は晴天の日が多く、澄み切った富士山を望むことができます。是非とも多数の方々の御参加をお待ちしております。



第27回日本透析アクセス医学会学術集会・総会
大会長 山岸 敬
やまぎし腎クリニック


協賛